NSX-T 2.5 の Simplified UI で、NSX-T のラボ環境を作成します。
今回は、Tier-0 ゲートウェイにスタティック ルートを追加します。
一連の投稿の出だしはこちら。
自宅ラボで NSX-T 2.5 環境を構築する。Simplified UI 編。Part.1
前回の投稿はこちら。
自宅ラボで NSX-T 2.5 環境を構築する。Simplified UI 編。Part.4
今回の NSX-T ラボのネットワーク セグメント構成。
今回の NSX-T ラボは、下図のようなネットワークを構成しています。
- NSX-T で Tier-0 / Tier-1 ゲートウェイを利用した最小限のネットワークを構成しようと思い、
あえて Tier-0 ゲートウェイでルーティングプロトコル(BGP)は設定せず、スタティックルートを設定します。
一方、その観点では図中の「外部ルータ」は不要なのですが、既存の自宅ラボのネットワーク環境で
Tier-0 ゲートウェイのアップリンクに VLAN ID を設定したかったため、やむなく配置しています。 - 「外部ルータ」というのは、NSX Edge ではない(NSX-T の機能によるものではない)ルータです。
この投稿では割愛していますが、このルータにも 172.16.0.0/16 宛を 192.168.200.2 にむけるスタティック ルートを設定しています。 - Tier-0 ゲートウェイには、デフォルトルートを外部ルータに向けるスタティックルートを設定します。
(この設定が、この投稿の主役です) - Tier-0 / Tier-1 ゲートウェイ間は、Tier-1 ゲートウェイのルート アドバタイズが設定されています。
(Tier-1 ゲートウェイ作成のときに設定ずみのものです) - 図では省略していますが、「クライアントマシン」には 172.16.0.0/16 宛を外部ルータに向けるスタティック ルート、
vm01 にはデフォルトゲートウェイとして 172.16.1.1 を設定しています。

上記のようなルーティング設定をして、図中の「クライアント マシン」と「vm01」が通信できるようにします。

Tier-0 ゲートウェイへのスタティック ルート追加。
NSX-T の Manager で、「ネットワーク」→「Tier-0 ゲートウェイ」を開きます。
この時点では、まだ Tier-0 ゲートウェイのスタティック ルートはゼロ件です。

Tier-0 ゲートウェイの「編集」をクリックします。

「ルーティング」→「スタティック ルート」のとなりの「編集」リンクをクリックします。

「スタティック ルートの追加」をクリックして、次のパラメータを入力します。
- 名前: このルーティングを識別する名前を入力する。ここでは「t0-route-01」。
- ネットワーク: デフォルト ルートとして「0.0.0.0/0」を入力する。
そして、「ネクスト ホップの設定」リンクをクリックします。

「ネクスト ホップの追加」をクリックして、下記を入力して「追加」をクリックします。
- IP アドレス: NSX-T 環境の外部ネットワークである「外部ルータ」の IP アドレスを指定する。
ここでは「192.168.200.1」を入力。 - インターフェイス: Tier-0 ゲートウェイ作成時に、あわせて作成した「t0-uplink-01」を選択。

ネクスト ホップが追加されたことを確認して「適用」をクリックします。

ネクスト ホップが 1 件となったことを確認して「閉じる」をクリックします。

スタティック ルートが 1件 になったことを確認して「編集を終了」をクリックします。

これで、Tier-0 ゲートウェイにスタティック ルートが設定されました。
「クライアントマシン」には 172.16.0.0/16 宛を外部ルータに向けるスタティック ルート、
vm01 にはデフォルトゲートウェイとして 172.16.1.1 を設定すれば、相互に通信できるようになるはずです。
今回の設定は、製品ドキュメントだと下記のあたりが参考になります。
Configure a Static Route
まだつづく。
自宅ラボで NSX-T 2.5 環境を構築する。Simplified UI 編。Part.6
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