NSX-T の機能を確認できるように、ネステッド ESXi 環境を利用したラボを構築してみます。
今回は、構築する NSX-T 環境の概要を紹介します。
一連の投稿のまとめはこちら。
現時点で NSX-T に取り組む場合は、新技術のキャッチアップを目的とすることが多いかなと思います。
そこで、ソフトウェアはできるだけ新しいものを利用します。
私の自宅ラボには高スペックなマシンがないので、VM 配置/リソース設定に工夫をしています。
ネットワークまわりの構成は、ラボ目的での環境構築として意図的に下記のような構成としています。
作成するラボでは、主に操作感(GUI / API)、オーバーレイ ネットワーク、ファイアウォール機能を確認するつもりです。
※そのうち物理 / 論理構成を分けて、アドレス例も入れてあらためて・・・
まず、ラボ全体を管理する vCenter の vSphere Client(HTML5 Client)です。
vCenter 6.7 では、基本的にこの vSphere Client を利用します。
物理 ESXi ホストには、vCenter(VCSA)、NSX Manger、NFS サーバ、ESXi VM といったものが配置されます。
それぞれ、役割の想像がしやすそうな VM 名にしてみました。
ここでの「ESXi VM」とは VM に ESXi をインストールしたもの(ネステッド ESXi)で、
通常の ESXi と同様に VM を起動したり、vCenter から管理したりできます。
そして次は、「ネステッド ESXi + NSX-T」環境を管理する vCenter の、vSphere Client です。
上記のスクリーンショットにある lab-esxi-~ という VM は、この vCenter に ESXi として登録してあります。
この環境では、すでに NSX-T との連携がされており、ESXi に「N-VDS」という
NSX-T ならではの特別な仮想スイッチが構成されています。
最後に、NSX Manager の画面です。
これは、上記のスクリーンショットと同じ環境を NSX Manager から見たところです。
NSX for vSphere(NSX-V)では、vSphere Client から NSX の設定をしていましたが、
NSX-T では、NSX Manager が提供する別の UI から、NSX の設定をすることになります。
では、これから下記のような流れでポイントを紹介していこうと思います。
つづく。
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